ウエストサイズより筋肉量に注目

運動療法には1つに有酸素運動があり、内臓脂肪を燃焼させることが大きな目的ですが、もう1つ筋肉トレーニングも必要であることが最近注目されています。

   

ごく最近まではウエストサイズが男性85㎝、女性90㎝以上あると内臓脂肪過剰ということでダイエットするように指導されてきました。

(いわゆる「メタボリック症候群」)

   

しかし、運動しない筋力低下したやせた人より、肥満でも日ごろから運動している人では、脳梗塞や心筋梗塞の発症が少ないことが報告され、筋力が低下した「サルコペニア」という状態が基礎代謝を悪化させ動脈硬化などの進行につながることがわかってきました。

   

また、最近は「フレイル」といって足腰が弱って日常生活が困難になってきた人は、いろいろな疾患にかかりやすくなって死亡率も高くなることも報告されています。

   

人間の体の中で筋肉量が一番多いのはふとももの筋肉(大腿筋)で、筋肉量をふやすためには歩いたり自転車に乗ることが効果的といわれます。

 

しかし、膝や腰を痛めている人は無理な運動で悪化させることもあるので注意が必要です。