自然気胸

自経例

40代の男性が右前胸部の胸痛と呼吸困難(労作と仰臥位にて悪化)で来院。

SpO2 90%と低下、直ちに胸部レントゲン写真を撮り右肺の自然気胸と診断し、病院へ紹介した。

高度気胸(胸部レントゲン検査で気胸を起こしており、肺の虚脱が著しい)であり、呼気時のレントゲン写真では心臓が左側に偏位している。

緊張性気胸とした対処すべき症例である。

左は吸気時、右が呼気時。

写真では分かりにくいが右の肺は完全にパンクしており肺の陰影はごくわずかしか見えない。

左肺(向かって右側)には肺血管の陰影がみえるためやや白っぽく写っているが右肺は空気だけのため真っ黒に写っている。

呼気時(右の写真)には肺が左方に偏位しており緊張性気胸が疑われる。

緊急処置の必要な状態である。

自然気胸の基礎知識

http://www.jikei.ac.jp/hospital/kashiwa/sinryo/40_02w3.html

 

気胸

https://medicalnote.jp/diseases/気胸

 

気胸とは?肺に穴が開く原因や種類、特徴的な症状について

https://medicalnote.jp/contents/170817-001-YL

 

気胸に対する治療、手術方法について 再発予防のためにできることは?

https://medicalnote.jp/contents/170817-002-BH

 

緊張性気胸

https://clinicalsup.jp/contentlist/764.html

 

張性気胸とは、患側の胸腔内圧が異常に上昇した結果、患側肺の虚脱、横隔膜低位、健側への縦隔偏位、静脈還流障害による心拍出量の低下を来した状態である。超緊急疾患であるうえ、診断を確定することが非常に困難な疾患であり、超緊急な状態で臨床的に疑った場合は加療を行う。