百日咳

「百日ぜき」2週間以上せきが続くときは検査を

http://www.zakzak.co.jp/health/doctor/news/20170302/dct1703020830001-n1.htm

・原因の病原体は「百日ぜき菌」で、患者のせきやくしゃみなどから飛沫(ひまつ)感染する。生後3カ月以降の乳幼児から定期予防接種が行われているが、その有効期間は5~10年。思春期以降はいつ発症してもおかしくない。

・百日ぜきの感染力は強く、同居人の約90%は感染する。

・典型的な症状は、かぜ症状から始まり、発熱はあっても微熱。2週間くらいすると、激しくせき込むようになり、息を吸い込むときに笛を吹くような音を立てて大きく息を吸うようになる。しかし、大人の場合はせきが長く続くが、子供と違って典型症状が出る人が少ないので、せきぜんそくと見分けにくい。(気づかないまま感染源となる)

・未治療の感染者からの菌の排出はせきが出始めてから約3週間持続する。

その間、ワクチン未接種の乳幼児にうつしてしまうことがあり、重症化して死亡する事例もある。

・百日ぜきの「せき」は、粘膜の炎症ではなく、菌が産生する毒素によって引き起こされる。

 

 

「百日ぜき」が大人に急増-子どもにうつると重症に発展する場合も

https://health.goo.ne.jp/column/healthy/h003/0112.html

・最近は大学生の集団感染をはじめ、大人の感染例が急増している。国立感染症研究所感染症情報センターの調べでは、患者数そのものの増加もさることながら、大人の占める割合が年々大きくなり、2008年上半期には全体の4割近くを占めている。

・百日ぜき菌に感染すると、1~2週間の潜伏期間のあと、くしゃみや涙が出るなどかぜのような症状から、次第にせきがひどくなり、「コンコン」という短いせきが続いたあと、「ヒュー」という笛のような音をたてて息を吸い込む発作をくり返す。

・1歳以下の子ども、特に生後6カ月以下の場合は、百日ぜき特有の症状がみられないまま、突然、肺炎や脳症などの合併症を起こしたり、無呼吸発作から呼吸停止に至ることもある。

こうした重症例のなかには、手足のまひなどの後遺症が残ったり、死亡する例もある。

・赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいるときにさまざまな抗体をもらっているため、かぜなどにはしばらくかからないものの、百日ぜき菌に対する抗体はほとんどない。(百日ぜきに対しては無防備な状態)

生後3カ月になったら、なるべく早期に三種混合ワクチン(百日ぜき、ジフテリア、破傷風)の接種がすすめられる。

・ワクチンについて

三種混合ワクチンは、基本的には、第1期として生後3~90カ月(標準的には生後3~12カ月)の間に3回(3~8週おきに)、その12~18カ月後に追加接種する。

さらに第2期として、11~12歳に、百日ぜき以外の二種混合ワクチンを接種する。

 

 

百日咳(こども)

https://medicalnote.jp/diseases/百日咳(こども)

 

 

百日咳とは

https://medicalnote.jp/diseases/百日咳

治療

・百日咳菌に対して抗生物質(マクロライド系が主流)が使用されることがあるが、治療早期に投与したほうが治療効果が高いことが知られている。

特にカタル期の投与が有効と考えられるが、実際にはこの時期に百日咳を疑うのは必ずしも容易ではない。

百日咳ではその他の細菌感染を合併することもあるため、それらの治療目的に抗生物質が使用されることもある。

 

 

百日咳とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/477-pertussis.html

・特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道感染症。

・母親からの免疫(経胎盤移行抗体)が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、1歳以下の乳児、特に生後6 カ月以下では死に至る危険性も高い。

・成人の百日咳では咳が長期にわたって持続するが、典型的な発作性の咳嗽を示すことはなく、やがて回復に向かう。軽症で診断が見のがされやすいが、菌の排出があるため、ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要である。これらの

・アデノウイルス、マイコプラズマ、クラミジアなどの呼吸器感染症でも同様の発作性の咳嗽を示すことがある。

・百日咳菌に対する治療として、生後6カ月以上の患者にはエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬が用いられる。これらは特にカタル期では有効である。新生児ではこれらの抗菌薬は肥厚性幽門狭窄症を考慮してアジスロマイシンでの治療が奨められる(詳しくは成書参照)。通常、患者からの菌排出は咳の開始から約3週間持続するが、エリスロマイシンなどによる適切な治療により、服用開始から5日後には菌の分離はほぼ陰性となる。耐性菌の出現を防ぐため、原則として感受性を確認し疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめることとする(2018年現在、わが国ではマクロライド耐性菌の出現は認められていない)。痙咳に対しては鎮咳去痰剤、場合により気管支拡張剤などが使われる。

 

 

百日咳は子どもの病気?

https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/87.html

・百日咳が、大人に急増しています。国立感染症研究所感染症情報センターによると、患者に占める成人(20歳以上)の割合が2001年にはわずか2.8%だったのが、この10年間毎年増え続け、2010年(1~4月)には56%に達した。

・現在では半数以上が、大人の患者さんなのだ。 

しかもこの数値は、全国約3000カ所の小児科での報告に基づくものなので、内科などでの数(見過ごされている数もふくめて)を加えると、もっとずっと多いと考えられている。 

そのわりにあまり話題にならないのは、おとなの場合、百日咳にかかっても咳が長引く程度で、重症化する例が少ないからだ

 

。しかし、百日咳は感染力が強いので、すでに感染した人の咳などから次々に感染し、職場や学校での集団感染も起きている。

 

 

医療関係者用

百日咳の検査診断

https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2404-related-articles/related-articles-444/7081-444r06.html

・2016年には百日咳菌のIgAとIgM抗体を測定する百日咳抗体測定キットが体外診断薬として新たに承認された(健康保険適用)。このIgMとIgA抗体はワクチン接種の影響を受けないことから, 単血清での診断が可能とされている。IgM抗体は病日15日, IgA抗体は病日21日をピークに誘導され, IgA抗体はIgM抗体よりも持続することが臨床試験で確認されている。本法は百日咳の早期診断に有用とされるが, 2016年12月時点では民間検査会社での受託検査はまだ開始されていない。

 

 

百日咳の検査診断

http://idsc.nih.go.jp/training/23kanri/23pdf/Oct13-16.pdf

 

 

百日咳抗体IgG検出EIA法による 診断補助ならびに ワクチン効果判定の有用性

http://www.falco.co.jp/business/41-014-2.pdf

 

 

どんな検査をする?百日咳の診断方法とは

http://www.skincare-univ.com/article/016831/

・血液検査によって、白血球のリンパ球数が異常に増えていることがわかると、百日咳の可能性が高いと判断されます。しかし、成人では百日咳にかかっていても、リンパ球数の増加がみられないことがあります。

 

 

新検査法の登場で百日咳の診断が変わる

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201701/549596.html

(要パスワード)

・2016年10月に、後鼻腔ぬぐい液から抽出した百日咳菌を核酸増幅法(LAMP法)によって検出する遺伝子検査(体外診断薬「Loopamp百日咳菌検出試薬キットD」)が発売された。またこれに先立ち、2016年7月には、百日咳菌に対するIgM抗体とIgA抗体を測定する血清学的検査(体外診断薬「ノバグノスト 百日咳/IgM」「ノバグノスト 百日咳/IgA」)も発売されている。

どちらも保険収載されており、LAMP法の検査については大手検査会社による受託検査もすでに始まっている。

 

 

Loopamp® 百日咳菌検出試薬キットD

http://loopamp.eiken.co.jp/products/bp/index.html

http://www.eiken.co.jp/news/pdf/20151217-1.pdf

 

 

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス、百日咳抗体測定キット「ノバグノスト 百日咳/IgM」「ノバグノスト 百日咳/IgA」の販売開始

https://www.siemens.co.jp/Japanese/Press/2016/pressrelease/Pages/press_20161021.aspx

 

http://www.innervision.co.jp/products/release/20161203