バレット食道

バレット食道

http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/esophagus/esophagus_05.html

食道の粘膜は扁平上皮という粘膜でおおわれている。

一方、胃や腸は円柱上皮という別の粘膜でおおわれている。

バレット食道は、食道下部の粘膜が、胃から連続して同じ円柱上皮に置き換えられている状態をいう。

さらに80%は、食道がんの発生に関係する腸上皮化生を含んでいて、食道がんに対してリスクが高い病気だ。

日本でも食生活の欧米化に伴い、今後増加することが予測されている。

 

原因については明らかではないが、後天的なもので、食道への胃酸の逆流が関係するといわれている。

胃酸の逆流により食道粘膜が炎症を繰り返し、細胞が変性すると考えられている。

 

内視鏡検査:

胃と食道の接合部から口の方向にむかって観察する。

食道の扁平上皮に比べて、赤っぽい円柱上皮が発見されたら、組織を採取して腸上皮化生が存在するかどうかを調べる必要がある。

また、染色液を使って扁平上皮と円柱上皮の区別をして病巣範囲を把握したり、食道がんに関連する腸上皮化生の有無を調べることができる。

 

 

バレット食道;内視鏡診療の現況と問題点

https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/54/1/54_1_3/_pdf

 

(日本消化器学会のサイトです)