経鼻内視鏡検査について
光学技術の進歩で胃カメラのファイバーの直径も細くなり、5.9mmの極細径スコープが登場しました。(直径9.4mmの経口内視鏡に比べて面積比は39%)
最近、このカメラを使用した「経鼻内視鏡検査」が全国の医療機関で普及し、「胃がん検診」にも利用されています。
検査では、鼻腔内に出血を防ぐための血管収縮薬を噴霧した後に、局所麻酔薬のゼリーを塗布して、鼻からカメラを挿入します。
口から挿入する内視鏡と違って、咽頭反射を起こす舌根部にファイバーが触れることがないため、吐き気を催すことはほとんどありません。
また、会話も可能なので検査中にモニターを見ながら医師に質問もできますし、苦痛も少ないため静脈麻酔を行う必要もありません。