高尿酸血症

 

 

 

 

1. 高尿酸血症診断基準

血清尿酸値が7.0mg/dlを超えるものを高尿酸血症と定義する。性・年齢は問わない。

2. 高尿酸血症の治療開始目標値

男女を問わず、血清尿酸値が8mg/dl以上を治療開始基準とし、6.0mg/dl以下を治療中の目標値とする。

3. 薬物療法の考慮

血清尿酸値が8.0mg/dl以上で、痛風関節炎、高尿酸血症の家族歴、種々の合併症(腎障害、尿路結石、高血圧、高脂血症、虚血性心疾患、糖尿病、肥満など)がある例では薬物療法を考慮する。 また、合併症が内例では、血清尿酸値が9mg/dl以上の例では薬物療法を考慮する。

4. 非薬物療法の併用

治療に際しては、非薬物療法の併用が大切で、食事、運動、体重調節、十分な水分摂取(1日尿量 2リットル以上)が必要である。

5. 高尿酸血症の生活指導

  • 肥満の解消
  • 食事療法:
    摂取エネルギーの適正化、プリン体の摂取制限、 尿をアルカリ化する食品の摂取、 十分な水分摂取(尿量2L/日以上)
  • アルコール摂取制限:
    日本酒1合、ビール500ml、ウイスキーダブル1杯
    禁酒日:2日/週以上
  • 適度な運動 有酸素運動
  • ストレスの解消

 

 

プリン体の多い食品と少ない食品

 

尿をアルカリ化する食品と酸性化する食品