2016.4.29

<医療の主人公は?①> 「院外処方を書いてもらって調剤薬局へ」 。この光景は今や当たり前になっている。最初は戸惑った方も多いのだろうが今や当たり前になっている。手間もかかって医療費も自己負担も押し上げる。

 

<医療の主人公は?②> 名古屋第二日赤病院がついに院外処方に7月からするという。 HPには「ご不便をおかけします」と書かれている。不便になることをどうして患者に強いるのだろうか。

 

<医療の主人公は?③> 同じくHPには「ご理解とご協力をお願いもうしあげます」と書かれている。院外処方にする理由が説明されていないから「ご理解」が出来ない。

 

<医療の主人公は?④> ちなみに当院は頑固に院内処方を開業以来、頑なに守っている。患者さんへの自己負担も時間も少なくて済む。

 

<医療の主人公は?⑤> 名古屋第二日赤病院は整形外科外来では1月から「完全予約制」となった。新患も再来患者も予約がないと診察を受けられず「自動再来受付機」での受付も出来ない。患者が殺到して外来が随分混雑することは以前から耳にしていた。

 

<医療の主人公は?⑥> 大病院で「完全予約制」の場合、次回の予約までに体調が悪くなっても途中でかかれない。すべての病気が予約で済むようなら、それは大した病気ではないともいえる。医療に予約はそぐわない。

 

<医療の主人公は?⑦> 予約をさせていながら、平気で数時間待たせる大病院もある。要するにオーバーブッキングなのだ。これは一種の詐欺行為ともいえる。患者さんもそんなに暇ではない。

 

<医療の主人公は?⑧> 大病院にかかっていて体調を崩して、「次回の予約がまだ先なので」と開業医に来院する患者さんがいる。 大病院は、こういった場合の受け皿を用意していない。

 

<医療の主人公は?⑨> 完全予約制は、患者さんのフリーアクセスの権利を奪っている。ある種の「診療拒否」ともいえる。これは医師法違反でもあり、大病院の「奢り」を感じる。

 

<医療の主人公は患者さんです> 「当院は?」といえば、一部に予約診療の時間を設け、2時間ではあるが日曜診療も行っています。シームレスなフリーアクセスをこれからも心がけていくつもりです。