2017.12

2017.12.18

<コレステロールと中性脂肪 ①>

脂質異常症は偏った食事や運動不足などを原因とすることが多く、放置すれば動脈硬化から狭心症や脳梗塞を引き起こし、突然死に至りかねない。

 

<コレステロールと中性脂肪 ②>

コレステロールの7~8割は、体内で合成されている。このうち悪玉のLDLは肝臓で作られ、血流により全身に送られて有効利用されているが、過剰になると血中にたまる。そうなると、行き場がないLDLは動脈の壁に入り込むしかない。これが動脈硬化の原因だ。

 

<コレステロールと中性脂肪 ③>

HDLは小腸などで作られ、動脈にたまったLDLを引き抜いて肝臓に回収する役割を果たす。動脈硬化においては、LDLが高すぎること、HDLが低すぎることのいずれもが問題になる。また、脂質の1つである中性脂肪も、増えると肥満や脂肪肝の原因となり動脈硬化を引き起こす。

 

<コレステロールと中性脂肪 ④>

脂質異常症は高LDL・低HDL・高中性脂肪の3つのタイプに分かれる。なかでも多いのが、悪玉の高LDL、高中性脂肪の2つで、割合はほぼ同程度だ。善玉の低HDLはそれほど多くない。

 

<コレステロールと中性脂肪 ⑤>

食事に含まれるコレステロールが血中のコレステロール値に与える影響は、個人差が非常に大きいのが特徴だ。日本人は、食事のコレステロールに反応する人・しない人の割合が半々くらい。コレステロールの摂取量と血中コレステロール値が比例しない人も多い。

 

<コレステロールと中性脂肪 ⑥>

善玉のHDLには食事はほとんど関係なく、代わりに効くのが運動だ。特に効果的なのが有酸素運動。その証しに、マラソン選手はHDL値が高い人ばかりだ。

 

 

<コレステロールと中性脂肪 ⑦>

善玉のHDLには食事はほとんど関係なく、代わりに効くのが運動だ。低HDLの原因は、喫煙、肥満、運動不足の3つだが、多くの場合、運動すれば数値は上がる。運動は、中性脂肪が高いタイプにも有効だ。