カイユボット「ピアノを弾く若い男」1876年 石橋財団ブリヂストン美術館蔵
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世紀末のフランスにおいて、エラール社(18880年創設)のピアノは、最も評価を得ていたピアノの一つ。当時、豊かな市民の家庭において身近に音楽を楽しむために積極的に購入された。
一方で、造形の美しさから富の象徴として、室内に置かれるものでもあった。
カイユボットもまた、この楽器の造形に魅せられた画家の一人。
自邸に置かれたエラールを市民生活を彩る調度品として描いている。