ジェネリック薬の問題点を厚労省が報告
参考
http://www.pmda.go.jp/files/000205445.pdf
・後発製剤のうち、ゾルピデム酒石酸塩錠、トフィソパム錠、ゾピクロン錠、パロキセチン塩酸塩錠の一部は、溶出試験において、製剤ワーキンググループで規定した(先発品との)類似性の範囲から外れる結果となり、メーカーによる確認と改善対応が行われるとの報告があった。
・ジェネリック医薬品品質情報検討会で溶出挙動の課題が指摘され、適切な改善がなされていることが確認された。
・アトルバスタチン錠の開封後の安定性に関する文献が紹介され、薬局における一包化と処方の長期化を考慮した製剤の開発が望まれる。
・リトドリン塩酸塩注射液(切迫流・早産治療剤、リンドルフ点滴静注50mg)について、製造工程と原薬供給元の変更により不純物量が減少している。
<コメント>
先発品をそのまま名前変えて発売するオーソライズドジェネリックというものがあります。これなら問題はなさそうです。
厚労省は国民の健康を守ることが仕事でありながら、有効性が低い又は体に実害があるかも知れないジェネリックを推奨することには抵抗があります。
財務省がジェネリック推奨を直接国民に訴え、厚労省がそれを阻止する。
それこそがあるべき姿です。
独法化されたとはいえ、国立大学や国立病院そして国家公務員共済組合連合会の医療機関が率先して「ジェネリック処方率8割」を達成すれば私も重い腰を上げようかなと思っています。
私はもちろん先発品使用派です。
特に内科医は投薬で治すことが主体となります。
そして何よりも安全な薬剤を患者さんに提供することが使命だからです。
これは料理人が食材に拘(こだわ)るのと同じです。
もちろん、いろんな料理店があるように医療機関もいろんな薬を処方すればいいのです。
店長や院長の考え方一つです。
最終的にどちらのお店(医療機関)を選ぶかはお客(患者)さんの自由です。
(院内処方での先発品が、院外処方つまり調剤薬局でのジェネリックより安価な場合もしばしばあります)