サルコイドーシス

サルコイドーシス(指定難病84)

http://www.nanbyou.or.jp/entry/110

 

心サルコイドーシスのFDG-PET/CT検査

http://www.hosp.ncgm.go.jp/s037/010/020/sarcoidosis.html

・サルコイドーシスは、様々な臓器に肉芽腫を発症する疾患だがその原因は不明。

・発生頻度が高いのは肺門部のリンパ節、肺、眼、皮膚、唾液腺、心臓、神経、筋肉などで結核によく似た結節状の病巣“肉芽腫”(病理学では非乾酪壊死性類上皮細胞肉芽腫)を作る。

・病変ができる臓器により目のかすみ、視力低下、せき、呼吸困難、不整脈など様々な症状が出るが、無症状のことも多く、健康診断の胸部X線写真ではじめて指摘される患者さんも少なくない。

・診断については2006年に日本サルコイドーシス学会から出された診断基準がある。

・眼病変で診断されることも多いが、臨床的に問題になるのは肺と心臓の病変だ。

肺の病変は進行すると、せきや呼吸困難を引き起こす。

・心臓の病変は、様々な不整脈や心機能障害を引き起こし、予後因子として最も重要となる。

特に日本では心臓の病変の合併率が高く、その活動性の評価は治療を進める上で重要な指標となる。心臓やリンパ節など全身の病変の診断について診断基準の中では、ガリウムシンチグラフィー(Gaシンチ)が利用されてた。

Gaシンチの陽性適中率は高いが、感度が低いのが欠点となる。

・FDG-PET/CTは感度が高く臨床的な有用性が高い検査。

FDG-PETによる心サルコイドーシスの診断は2012年から保険適応になり、2014年には新たなガイドラインも公表された。