横断性脊髄炎
https://www.christopherreeve.org/ja/international/top-paralysis-topics-in-japanese/transverse-myelitis
・横断性脊髄炎(TM)は、脊髄の一部分が横方向にわたって炎症を起こすことによって発
生する神経障害。
・炎症の発作によって、ミエリン(神経細胞繊維を覆っている脂肪性の絶縁物質)が損傷ま
たは破壊される。
・通常、腰部の痛みや筋肉衰弱やつま先や脚の異常な感覚などの症状が突然発症することで
始まり、その後急速に、麻痺や閉尿や排便制御の喪失などの重度な症状へと進んでいく。
・一部の患者は、まったくまたはほとんど障害を残さずに完治するが、日常生活に支障をき
たすほどの永続的障害が残る患者もいる。
・脱髄は、通常、胸部で起こり始め、脊髄下部からの信号を必要とする脚の動きや排便・排
尿の制御に障害が生じするようになる。
・正確な原因はまだ判明していない。
脊髄を損傷させる炎症は、ウィルス感染症、特異免疫反応、または脊髄にある血管への血
液流不足によって起こることがある。
横断性脊髄炎は、梅毒、はしか、ライム病の合併症や、水疱瘡や狂犬病のワクチン接種に
よっても発生することがある。
・水痘帯状疱疹ウィルス(水疱瘡や帯状疱疹を引き起こすウィルス)、単純ヘルペス、サイ
トメガロウィルス、エプスタイン-バー・ウィルス、インフルエンザ、エコーウィルス、ヒ
ト免疫不全ウィルス(HIV)、A型肝炎、風疹などのウィルス感染後に発症することがあ
る。
細菌性皮膚炎、中耳炎、細菌性肺炎も、横断性脊髄炎に関連していることがある。