マイヤーソン徴候

マイヤーソン徴候 Myerson's sign

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眉間を繰り返し指で軽く叩いても瞬目(眉間反射)が減弱しない場合が陽性。

健常者では眉間反射が次第に消失(原始反射であるため通常は前頭葉が抑制)。

パーキンソン病の初期症状の一つであるが認知障害や他の変性疾患でも出現。

命名はアメリカの神経内科医であるAbraham Myerson (1881–1948)に由来する。

ただし初報はイギリスの放射線科医Walker Overendら (Lancet 1896;147:619)

 

 

マイヤーソン徴候

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眉間をハンマーや指で軽く叩くと、正常では両側眼輪筋の収縮すなわち瞬目(まばたき)が起こる。

これを眉間反射(glabellar reflex)という。

これを何度も行ううちに眼輪筋の収縮は弱くなり、数回のうちに収縮しなくなるのが正常の反応である。 しかしパーキンソン症候群などの場合この反射が亢進し、何度叩いても瞬目が起こるようになる。

これをマイヤーソン徴候と呼ぶ。

これは原始反射で、乳幼児では正常にみられるが、成人では前頭葉からの抑制がかかって普通は見られない。

しかし何らかの原因で抑制が解除されると、成人でもこの反射が出現するようになる。

パーキンソン症候群やパーキンソン病で主徴候ではないが、補助的診断として行う。

ただし、神経質な人の場合は正常でもこのような症状が出るため、注意が必要である。

パーキンソン症候群の患者と健常対照者の比較試験では、感度は比較的高い (83.3%) ものの特異度に欠ける (47.5%)との報告がある。