IgA腎症

 

IgA腎症(指定難病66)

http://www.nanbyou.or.jp/entry/203

・本症発見時の症状は、日本では偶然の機会に蛋白尿・血尿が発見されるものが大多数を占めるが、諸外国ではこの比率が低く、肉眼的血尿や浮腫などの症候性所見の比率が本邦よりも高い。この差異は、日本では検尿が発達していることや、腎生検施行対象症例の選択方針が内外で異なるためと考えられており、ヨーロッパ諸国の中でも腎生検を比較的活発に行っている地域では本症の発現頻度が高いこととともに、無症候性蛋白尿・血尿の比率が高くなっている。

 

・予後は診断時の腎機能や症状により予後が異なる。成人発症のIgA腎症では10年間で透析や移植が必要な末期腎不全に至る確率は15~20%、20年間で約40%弱である。降圧薬(特にレニンアンギオテンシン系阻害薬)や副腎皮質ステロイド薬の積極的な使用により、1996年以降、予後が改善しているとの報告もある。

 

IgA腎症

https://medicalnote.jp/diseases/IgA腎症

・発症初期の患者さんの場合、炎症を起こしている糸球体は全体の一部であるため、血尿のみでタンパク尿は認められないこともあります。血尿といっても、実際に尿の色が赤くなるわけではないため、肉眼では確認できません。顕微鏡的血尿といって、顕微鏡で見ると尿中に赤血球が出てきていることが確認できます。

・腎機能の低下するスピードは比較的ゆっくりであるため、初期には腎機能も正常です。しかし治療をしないまま症状が進んでしまうと、糸球体の炎症が広がりやがて硬化してしまい、腎機能の低下をきたしてしまいます。

 

IgA腎症の治療と予後ー扁摘パルス療法と妊娠や仕事について

https://medicalnote.jp/contents/160817-002-JI

 

IgA腎症の治療法 - ステロイドパルスと口蓋扁桃摘出術

https://medicalnote.jp/contents/160801-005-CH

 

IgA腎症は上咽頭炎の治療で改善する。慢性疾患や喉の痛み、頭痛、疲労につながる上咽頭炎の処置と予防法

https://medicalnote.jp/contents/170524-002-OL