大腸憩室・大腸憩室炎

大腸憩室炎

https://doctorsfile.jp/medication/189/

・大腸憩室自体は、ほとんどの症例が後天性であるといわれ、大腸の壁の強さと腸管内の圧

 力のバランスが崩れることでできると考えられている。

 食物繊維の摂取量が少ないと便秘になりやすくなり、便を出す時に力を込めてふんばるよ

 うになるので、大腸内の圧力が高まり、腸管の壁の弱い部分が押し出されてしまい憩室が

 できるといわれている。

 日本人の場合、大腸の中でも右側の結腸にできることが多く、年齢が上がるにつれて左側

 の結腸にも発生する確率が高くなるといわれている。

大腸憩室の中で細菌が繁殖して、炎症を引き起こすことが原因

・食物繊維が少なく肉が多い食事はリスクになる。

 

大腸憩室出血 虚血性腸炎

・下部消化管出血の原因疾患として頻度の高いのは、出血性腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室出

 血、出血性直腸潰瘍、痔出血など。

・高齢者ではその頻度は20%。

・欧米ではS状結腸憩室が多く認められるのに対し、本邦では従来右側結腸(盲腸、上行結

 腸、横行結腸)の頻度が高く70%を占めていた。

 しかし、近年S状結腸憩室が増加してきており、右側型50-60%、左側型15%、両側に認

 めるものが20-35%程度となっている。