副腎腫瘍

◯ 原発性アルドステロン症
・過剰のアルドステロンを片方の副腎だけが作るもの(多くは良性腫瘍の「腺腫」)と両側の副腎が作るもの(多くは副腎の細胞が増えて腫れた「過形成」)の2つがある。

 

◯ クッシング症候群

 

◯ 褐色細胞腫

 

◯ 副腎偶発腫瘍
・副腎疾患の検査以外の目的で行った検査において、偶然副腎に腫瘍(大きさ1cm以上)を認めた場合、副腎偶発腫瘍という。
副腎腫瘍の中で、最も多いのは非機能性腫瘍(ホルモン異常を伴わない腫瘍)であり、約50%を占める。
手術による摘出が必要か否かは、悪性腫瘍の可能性とホルモンを過剰に作っているかの2点により判断する。
・悪性腫瘍(副腎癌)の可能性は、腫瘍の大きさが3cm以上であることや、画像検査で悪性を疑わせる所見の有無で判断する。
・検査の結果、ホルモンを過剰に作っている所見がなく、腫瘍の大きさが3cm未満であれば、その時点では手術を行わずに経過観察とする。
そして、半年~1年ごとにホルモン検査と画像検査を行う。 
一方、腫瘍が3cm以上またはホルモンを過剰に作っている所見がある場合は、手術による腫瘍摘出につき総合的に判断する。